負動産とは経済面でマイナスに作用する不動産のことをいう造語

昨今、日本では人口の減少、空き家の増加などの影響で不動産の受給バランスが大きく崩れています。

そのような実情が影響して、自身で取得・保有する不動産、または相続した不動産が、自身の資産を減らし続け、経済面でマイナスに作用する不動産のことを指します。

負動産(ふどうさん)は、不動産と同音である点と負け組を瞬時にイメージできることから定着

不動産の「不」は、動産ではないこと、動かないを意味する「不動」の不です。

本来、民法で規定する「不動産」は、土地および土地に定着している物をいい、それ以外を動産といいます。

否定を意味する「不」ですが、一般に不動産は価値あるものとしてとらえられていますが、昨今の日本の実情の変化で経済面でマイナスに作用する負け組不動産を刺す言葉として、一目で理解が及ぶ用語と言えそうです。

不動産トラブルを解説記事やなにかを喧伝する情報には「負動産」が頻繁に登場しますが、実際には負動産ではなく別の問題によりトラブルが発生しているケースがかなり含まれている

情報化時代と言われる現在、様々な思惑の元に情報は発信されています。

不動産のトラブルを用いた情報の中にはその問題が不動産に起因すると主張したいケース、多くの方にとって「負動産」を連想させて一定の安心感(自身とは関係がない)を与える効果があるのかも知れません。

冒頭で述べました通り、人口減少、空き家の増加等、昨今の日本の実情から「負動産」は加速的に増えております。

しかし、題材の中にはそれよりも大きな税負担が起因としてトラブル、問題に発展しているケースが多々あります。

このあたりを読み解きながら情報に目を通すともう一味別の情報の見え方がするかもしれません。

同義語・関連語同義語:負け組不動産
関連語:空き家問題|人口減少|相続放棄|2022年問題
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