平成バブル時は当社の事業用物件の担当は皆まだ業務に携わっておらず、事業物取り扱い担当の中では年長の私(学生でしたが)が、2000年頃からは実体験の上、認識している範囲でお答えします。
平成バブル崩壊当時、私事で収益物件を少々いじっておりました関係でこの頃の事も少し実感はございます。
平成バブル崩壊以前、現代のような個人投資家は賃貸用の収益物件を保有する事よりも転売を主とした動きでしたので投資の向きが異なる点をまず添えておきます。
現在の個人投資家による収益物件を対象とした不動産投資が盛んになったきっかけは、三井住友銀行の誕生とそれに伴い仕掛けた結果と私は認識しています。
資産家層への救済策でもあり、新たな市場開拓として大成功といったところでしょうか。
サラリーマンを対象にしたアパートローンの登場により市場に個人投資家が集まったという認識をしています。
三井住友銀行の誕生が1996年、97年にはベストセラーになった「金持ち父さん、貧乏父さん」も発売され他行もそれぞれ追随するようにアパートローン、投資用ローンを前に出し多くの方が不動産投資家デビューしたのではないでしょうか。
この平成バブルにおいては3年ほど不動産価格は大きく急落、個人向けと言える収益物件に関しては新たな商品の誕生により下落を抑え、そして価格上昇に転じていった印象です。
そしてJ-REITの誕生(2001年)にファンドバブルへと繋がり、リーマンショック(2008年)までかなり順調だったと思います。
リーマンショック後、個人向け不動産投・融資に関しては2011年後半から2012年夏頃が底だったと思います。
平成バブルからの展開と同じように秋口から一気に回復を通り越してゆるゆるな不動産融資、高値売却(当時の感覚)の連発にびっくりしました。
安倍政権誕生、金融緩和の影響でしょう。
それこそ個人向けに関してはその後、事件となるスルガ銀行を始めいくつかの地方銀行、信金、信組がよく目聞きされるところが増え、実際リーマンショック前よりも緩い(貸しすぎじゃない?)な融資態勢もあり一気にプレイヤーが溢れた印象です。
現在、かぼちゃの馬車・スルガ不正融資問題(スルガショック)の影響から個人向け融資のハードルが引き上げられたと言われます。
私個人的な感覚では正常に戻ったという印象を持ちますが、ここ数年以前より相当にハードルが上がったのは確かです。
コロナ感染拡大の影響による緊急事態宣言からの国中の自粛ムード、そしてその後の不動産市場のイベントをみても好転のキッカケは見え難いと言えます。
ただ、平成バブル後もリーマンショック後もきっかけ一つで一気に回復&従前以上に好転してきた事。
そして、個人向け不動産市場においては好景気状況が非常に長く、減速期は3年ほどと短い事も特徴に感じます。
投資市場ですから人の欲望や都合によって影響されるのでしょう、そもそも投資市場は下がり目は我慢できないのだと思います。
先は明るいネタは今は見当たりませんが、どんなに悪くても皆が我慢できない3年(くらい?)したら。
誰かいいきっかけを投入して以前以上の活性化をもたらすのではないかなと思います。
テクニカルの要素が結局強いのが市場というものだと思いますので、個人的な見解になりますがお答えとさせていただきます。
ご質問ありがとうございました。
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